校長室通信
部活動を終えた人へ贈ることば
梅雨入りが遅く、今年はどうなるのかと思っていましたが、7月に入り、梅雨真っただ中を迎えています。昨日は半夏生であり、タコを食べる日であると聞きました。
学校もいよいよ1学期のまとめの時期を迎えています。3年生は6月29日に市の総体を終え、西播大会へと勝ち進んだ部もあれば、残念ながら負けてしまい、引退を迎えた部もあります。毎日毎日頑張ってきた、部活動が終わり、何か心にぽっかり穴が開いたような気がしている人もいるのではないかと思います。
思い返せば入学したとき、どの部活にしようかと悩み、不安を感じながら入部したことと思います。そして新しい用具やユニフォームが届き、だんだんと心が浮き立つ思いをしたことでしょう。あれから2年半、毎日毎日、暑い時も寒い時も、雨や雪が降る中、練習を本当によく頑張りました。勝って喜んだことや、負けて悔しい思いをしたこと、うまくプレーができず、叱られて腹が立ったこと、ずっと負けていたチームに勝って友だちといっよに喜んだこと、様々な思い出があると思います。
もしかすると、これで運動部を経験することは最後になるかもしれません。でも、中学校で経験した部活動というものは、一生忘れることはないと思います。なぜなら、がんばった自分の大事な成長のあかしだからです。十分に胸を張ってこれからの人生の糧にしてください。
まだまだ中学校生活は続きます。新しい目標を定め、それに向かって努力しましょう。そして、自分の未来を考えましょう。これからやるべきことは何か、常に前を向いて考えてください。
いつかは3年生全員が部活を終える時が来ます。それぞれの思いを胸に、また一つ大人に近づいていくことを楽しみにしてください。
令和6年7月2日
がんばれ2年生
先週28日には大雨警報が出され、心配な天候になりましたが、6月に入り、好天が続いています。湿気は少なく、梅雨入り前のさわやかな日々になりました。
さて、今年もトライやる・ウィークがスタートしました。2年生77名が25事業所に分かれ、就業体験をします。
各事業所におかれましては、お忙しい中、生徒を受け入れてくださり、心より感謝申し上げます。
このトライやる・ウィークもスタートしてから随分の年月が経ちました。当初は中学2年生に学校だけでなく、実社会において社会性を身につけさせるということが目的でした。現在も同じ目的ですが、生徒の生活様式は当時とかなり様変わりしました。家庭にいるときは家族と話すより、スマホを見ている時間のほうが多いということはよく耳にします。それくらいスマホは中学生の生活に欠かせないものになりました。情報は以前とは比較にならないほど速く、多量に届きます。その取捨選択だけでも大変な作業ですが、社会に出てからのこの力(スキル)は必要ですので、今からその習慣づけをしておくことも、ある意味大切なように思えます。
そしてその反面、圧倒的に不足していることは、人との会話です。話さずともSNS上で、意思疎通ができてしまうからです。しかし、社会に出ると、会話なくして生活や仕事はできません。まして見知らぬ人とも話さなければならない場面は多々あります。
このトライやる・ウィークでは、ぜひその体験を積極的にしてほしいと思います。事業所の方はもちろん、お客さんや保護者、一緒に作業をしていただく職人の方々、小さい子どもや高齢者の方々、その事業所でたくさんの人と出会うことになります。話しかけられるのを待つのではなく、どうかこちらから話しかけ、様々なことをその会話から学んでほしいと思います。
せっかくの5日間です。思いっきり働き、話し、社会の一員になる希望を持ってください。そして、この期間を終えたのち、また一つ成長した2年生の笑顔がみられることを楽しみにしています。がんばれ2年生!!
令和6年6月3日
うれしい声
早いもので修学旅行から1週間が過ぎました。
3年生も「先週の今頃はディズニーで…」と
思い出に浸りながら、少し寂しい気持ちになっているのではないかと思います。
再び中学校では3学年そろっての日常が始まり、毎日授業、部活動に生徒たちは励んでいます。
先日ある人から、うれしい声を聴くことがありました。
「市役所東側の堤防を歩いていると、自転車に乗った西中の男の子が「こんにちは」とあいさつをしてくれました。中学生に挨拶してもらって、とてもうれしい気持ちになりました。」ということでした。
その生徒にとっては何気ない一言だったかもしれませんが、うれしく感じていただく人がいることは、みんなに伝えたいと感じました。
「先手あいさつ」今年の西中の一つの目標です。早速うれしい声が届いたことに感謝します。
令和6年5月24日