「為すことによって学ぶ」秋来る
稲穂が黄金色に色づき、爽やかな風が頬を撫でる好季節になりました。
我が家では稲刈りも終わり、倉の中に今年採れた新米が納まりました。採れ高は昨年よりも大分少なくなっていましたが、やれやれ、これで農繁期も無事終了。来年秋まで家族で食べるお米を確保することができて兼業農家の端くれとしてはホッとしているところです。
さて、表題にある「為すことによって学ぶ」ということばは、アメリカの教育学者デューイの主張「Learning by doing」を日本語に訳したものです。デューイは「人は、経験したことから学ぶことが多い。だから自分の経験したことを基に考えを深めることでさらに成長し、その経験を価値付けていくこということを繰り返していくことが重要である。」と主張しました。
学校で行われる行事(特別活動)は、まさにこの考え方をもとにして実施されているものであり、秋に行われる体育祭・文化祭等もこれに当てはまります。
本校でも10月3日、体育祭が無事終了しました。
私感ですが、子どもたちの笑顔や頑張る姿にこころの洗われるような気持ちにしていただき、教師の醍醐味だなあ…と感じました。手前味噌になりますが、西中生らしい、そして秋の晴天のような爽やかな印象を残してくれた体育祭ができたと自負しています。
校長としてとても幸せを感じました。
これも保護者のみなさまをはじめ、地域の方々のご理解・ご協力の賜です。本当にありがとうございます。
振り返ってみると私が教師になった頃は、今よりも多くの学校行事が組まれていました。(校内写生大会・秋の遠足・校内球技大会etc…)完全学校週5日制施行や教職員の働き方改革の中でそれらは、ずいぶんと削減されました。しかし、それでも2学期は行事目白押しで、教師には大変な時期です。むろん子どもたちも大変。ただでさえ人間関係づくりが下手で不器用な現代の子どもたちです。
例えば、合唱コンクールは、ハーモニーがなければ成立しない。連帯力がクラスごとにはっきり評価されてしまう。それだけに取組甲斐も大きいのですが、コミュニケーションが不得手という今日の子どもたちの最大の弱点を克服しなければ成功しないだけに、当然練習過程では、トラブルの連続となります。
現代の子どもは、幼少時から集団遊びの経験が乏しい。従って自己を表現し、それが他者の共感を得たり、時には全否定されるほどの反対にあったりしながらも、そこを突き破って他者と新たな接点を見つけ、新しく発展した結論や方向性を発見した、というドラマチックな感動体験の少ない生徒が増えています。
だからこそ教師は、焦らないで、行事をとおして自己表現の仕方や他者を受け入れ、その真意を測ったり、こころを読み解く能力を身につけさせたりする良いチャンス!と考えることが大切だと考えています。
本校でも今後は文化祭に向けて、各クラスであるいは学年で、努力と挫折、克服と成功体験のドラマが繰り広げられていくことでしょう。
みなさまにおかれましては、そのときどきで我が校の生徒たちを励ましながら、あたたかく見守っていただけますよう、お願いします。